変数の宣言
2012年4月10日:C言語
C言語では変数を使うときは宣言する必要があります。変数とは一時的に数値を記憶する箱のようなものです。ここでは、C言語における変数の扱い方について解説します。
変数の宣言
では、変数の宣言方法について説明します。変数を宣言するときは
変数の宣言
データ型 変数名;
とします。変数名は好きな名前をつけてください。そして、データ型には変数の種類を指定します。例えば、データ型が整数型の変数aがほしかったら
int a;
とします。intは整数型を意味します。C言語では命令の最後に必ずセミコロン(;)をつけるのでお忘れなく。
変数のデータ型の種類
よく使う変数のデータ型は以下のようなものがあります。
値 | 変数型 | サイズ | 範囲 |
---|---|---|---|
整数 | char | 8bit | -128〜127 |
short | 16bit | -32768〜32767 | |
int | 16 or 32bit | -32768〜32767 or -231〜231-1 | |
long | 32bit | -231〜231-1 | |
unsigned char | 8bit | 0〜255 | |
unsigned short | 16bit | 0〜65535 | |
unsigned int | 16 or 32bit | 0〜65535 or 0〜232-1 | |
unsigned long | 32bit | 0〜232-1 | |
実数 | float | 32bit | -2127〜-2-128, 0.0, 2-128〜2127 |
double | 64bit | -21023〜-2-1024, 0.0, 2-1023〜21024 |
|
long double | 64bit以上 | double以上の精度 | |
値なし | void | なし | なし |
があります。charは数値を格納しますが、数値と文字はリンクしています。そのため、「A,B」などの1文字を記憶するのにcharが使われます。(文字列の場合はcharの配列として記憶します。)
int,float,doubleは数を記憶する変数です。voidは関数の戻り値などの際に使用されます。入力した文字を表示するだけの関数のような場合は値を出さないのでvoidが使用されます。関数の説明の際に詳しくのべるので、ここではあまり意識しなくてOKです。
整数や実数は無限にあるのですが、コンピュータは有限の範囲しか記憶できません。ですから、記憶できる量は有限に設定されています。実数もコンピュータでは離散的になっているので、コンピュータで計算すると多少誤差がでます。正確な計算が必要なときはこの誤差を考慮する必要があります。doubleはfloatよりも容量をとり、離散の間隔が狭くなってこの誤差が小さくなります。
型のサイズを知る
様々な型のサイズを知りたいことが多くあります。そのようなときはsizeof命令を使います。
sizeof
sizeof(型)、もしくは、sizeof(変数)
とすれば、型もしくは変数のサイズがバイト単位で戻ってきます(1バイト=8ビット)。例えば、sizeof(char)とすれば、charは8bit=1バイトなので、1を返します。
著者:安井 真人(やすい まさと)
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