メッセージボックスの使い方
2013年5月22日:MFC
メッセージボックスは、警告や確認などの軽いメッセージを表示させたい場合に便利です。自分でダイアローグを作る必要がないので簡単に使用出来ます。ここでは、メッセージボックスの使い方について解説します。
文法
メッセージボックスの命令は以下のような文法になっています。
int AfxMessageBox(LPCTSTR lpszText, UINT nType=MB_OK, UINT nIDHelp=0);
戻り値
戻り値は整数値で、
- 0:正常に表示できなかった
- IDYES:「はい」がクリックされた
- IDNO:「いいえ」がクリックされた
- IDOK:「OK」がクリックされた
- IDCANCEL:「キャンセル」がクリックされた
- IDABORT:「中止」がクリックされた
- IDIGNORE:「無視」がクリックされた
- IDRETRY:「再試行」がクリックされた
となります。戻り値を確認することで、その後の処理を決定することができます。
lpszText
メッセージボックスに表示するメッセージ文字列です。
nType
メッセージボックスのスタイルを設定します。以下の事柄を組み合わせて使用します。組み合わせは「|」で指定します。
【表示ボタン】
- MB_ABORTRETRYIGNORE:「中止」「再試行」「無視」を表示
- MB_OK:「OK」を表示
- MB_OKCANCEL:「OK」「キャンセル」を表示
- MB_RETRYCANCEL:「再試行」「キャンセル」を表示
- MB_YESNO:「はい」「いいえ」を表示
- MB_YESNOCANCEL:「はい」「いいえ」「キャンセル」を表示
【メッセージボックスの様式】
- MB_APPLMODAL:自分の親画面に戻れないが、他のアプリケーションには移れます(デフォルト)。
- MB_SYSTEMMODAL:どのウインドウにも移れません。
【アイコンの指定】
- MB_ICONEXCLAMATION:感嘆符マーク
- MB_ICONINFORMATION:情報マーク
- MB_ICONQUESTION:疑問符マーク
- MB_ICONSTOP:ストップ記号
【デフォルトボタンの指定】
表示ボタンで指定したどのボタンをフォーカスするかを指定します。
- MB_DEFBUTTON1:一番目のボタンを指定(デフォルト)
- MB_DEFBUTTON2:二番目のボタンを指定
- MB_DEFBUTTON3:三番目のボタンを指定
nIDHelp
「F1」キーが押された際に詳細情報が表示される機能です。通常は0とします。
使用例
例えば、以下のように使用します。
AfxMessageBox("エラーです",MB_OK|MB_ICONEXCLAMATION);
これにより、
エラーです
というメッセージが表示されます。
著者:安井 真人(やすい まさと)
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