関数
2016年6月11日:Python
何度も使用したい命令は、関数にまとめて記述しておくと便利です。例えば、二点間の距離を毎回記述するのではなく、一つの関数にまとめておけば、コードの量を減らすことができます。その結果、コードが綺麗になり、エラーの少ないプログラミングが可能となります。ここではPythonで関数を使用する方法についてまとめます。
関数の定義
関数は以下のようにして定義します。
関数
def 関数名(引数名1,…, 引数名2=初期値,…):
ここに関数の内容
return 戻り値
関数名は好きにつけてください。引数名は初期値を「=初期値」で指定することができます。defの後にインデントをいれて、命令を書き、最後にreturnで戻り値を返します。
関数の使用例
関数の使用例として、ベクトルの距離を返す関数を作ってみましょう。
import math def distance(x,y,z=0): return math.sqrt(x*x+y*y+z*z) x=1 y=2 d=distance(x,y) print("d=",d)
実行すると以下の結果を返します。
d= 2.23606797749979
平方根を使用するためにmathのsqrt命令を使用しています。sqrtはカッコ内部の数値の平方根を返します。
関数distanceによって、ベクトルの距離を返します。距離の公式は
です。二次元の場合は
となります。両方に対応できるように、zの初期値に0を入れています。これにより、xとyだけ入力した場合、自動的にzがゼロとなり、二次元の距離を返すことができます。最後に計算した値を返しておしまいです。
著者:安井 真人(やすい まさと)
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