クラス
2016年6月11日:Python
関数と値をまとめたものをクラスといいます。クラスを使うと、ボタンなどの処理を一つにまとめることができます。そのため、オブジェクト(もの)指向と呼ばれます。ここではクラスをPythonで使う方法について学びましょう。
クラスの定義
では、クラスの定義方法について紹介します。以下のとおりです。
クラス
class クラス名:
def __init__(self):
初期の処理内容
def 処理名(self, 引数):
処理内容
initの部分に、初期に実行する内容を記述します。クラスの値(プロパティ)を使用する場合は、self.プロパティ名とします。プロパティを処理で使用する場合、必ず引数にselfをいれておきます。処理は関数と同じようにしようします。
インスタンス化
定義したクラスを使用するには、インスタンスを作る必要があります。インスタンス作り方は
インスタンス化
インスタンス名=クラス名(initの引数)
とします。インスタンスを作成するとクラスのinitが実行されて使用可能となります。
使用例
試しに以下のようにクラスを使用してみます。
import math class calc: def __init__(self,x,y): self.x=x self.y=y def set_param(self,x,y): self.x=x self.y=y def distance(self): return math.sqrt(self.x*self.x+self.y*self.y) def wa(self): return self.x+self.y cl=calc(1,2) print(cl.distance()) cl.set_param(0,1) print(cl.wa())
実行すると以下のようになります。
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initで初期のプロパティxとyを設定します。この変数x,yを変更するにはset_paramメソッドを使用します。さらに、ditanceとwaによりそれぞれxとyの距離と和を返します。平方根の計算にはmathのsqrtを使用しています。
著者:安井 真人(やすい まさと)
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